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11/6 サラ・デヴィス・ビュクナー ピアノコンサート サラさんの軌跡

Categoryコンサートのご案内

ビュクナーチラシ表


11月6日(日)13:30~

サラ・デイヴィス・ビュクナーさんのソロピアノ公演です。

84年ジーナ・バッカウアー優勝、チャイコフスキー、

エリザベート王妃、リーズなどの名門コンクールで

ファイナリストと輝かしい経歴をもつ彼女ですが、

あることが発端となって

キャリアを一から築かなければならなくなった方なのです。


●●●


 1998年、当時39歳だったビュクナーさんは

トランスジェンダー(性転換)を経て、

今までのデイヴィッド・ビュクナー(男性)としてではなく、

サラ・デイヴィス・ビュクナー(女性)として活動を始めます。

デイヴィッド・ビュクナーとしては

NYタイムズ紙等でも高評価されているピアニストでしたが、

サラ・ビュクナーとしてのデビューへのレビューは、

それは冷たいものだったと言います。


...


「クラシック音楽界は保守的。

キャリアを継続するために、表向きにはディヴィッドとして続けて、

プライベートで女性として生活すれば良い」と

兄や家族からの説得。

しかしビュクナーさんは自分自身の気持ちに正直に居たい、

と長年の性同一性障害による鬱やアルコール依存といった時期を乗り越えて、

ついに決意。

その頃はゲイやレズビアン、性同一性障害といったものへの理解もまだ得られず、

性転換手術への保険や費用も莫大で現実的でなかったため、

タイまで渡って手術を受けます。

ディヴィッド・ビュクナーとしては

1年に50回以上に上るコンサートに出演、

NYフィルやフィラデルフィア管、クリーヴランド管、サンフランシスコ響といった

一流オケと共演を重ねていたのに、

女性「サラ」に変わってからは演奏会のオファーは激減。

1998年から2003年にかけて

1年に3~5回程の地元での演奏会しか仕事がなかったといいます。


「ディヴィッド」はマンハッタン音楽院やNY大学といった一流校で教えていたのに、

「サラ」は35の学校に願書を出したのに返事すらこない。

銀行のATMで並んでいたら、

後ろの人から“あなたこのマンションの6階に住んでいる、

性転換した人でしょ?”なんて声をかけられたことも。

彼女はマンハッタンを離れて、

NY州最北に位置するブロンクスへ引っ越します。

そこで小さな学校で子供にピアノを教え始めます。

「どうしてあなた程の人がこんなところで教えているの?」と他の教員に聞かれたことも。

「子供が教えたいの」と答えたが、本当はただ、稼ぎが必要だった。

「ディヴィッド」より10年以上の遅れをとったキャリアだった。

その後出演した音楽祭で、

かつてジュリアード音楽院で共に学んだ友人、フェイナさんに再会。

ビュクナーさんが学生時代からなんでも初見で弾きこなして

『周りのピアノ科の生徒が落ち込まずにいられなかった』程の腕前だったことを

フェイナーさんはよく覚えていました。

そして4人の子供を育てる主婦であり、

音楽マネジメントの経験も無い彼女が、

ビュクナーさんのマネージャーとなることを申し出ます。

最初は半信半疑だったビュクナーさんでしたが、

フェイナーさんは少しずつ、演奏会のブッキングを増やしていきます。
「とにかく、人々にサラの素晴らしい演奏を聴いてほしかった。

場所なんかどこでもいい、ただ機会を増やさなければ。

少しずつ軌道に乗ればいいと思った。」とフェイナーさん。

2005年には同性婚が認められているカナダにて、

ビュクナーさんは日本人女性と結婚します。

ー彼女はまだ「ディヴィッド」だった時の日本ツアーで通訳を務めた女性でした。

2人は125人の家族と友人に祝福されて、バンク―バーで結婚式を挙げます。

フェイナーさんの努力が実り、演奏活動は少しずつ軌道にのります。

モントリオール室内オーケストラとの共演をはじめ、

カルガリー、エドモントン、ハミルトン、バンクーバーで

次々とオーケストラとの共演を果たしていきます。
レビューでは「ディヴィッド」のことが語られることはもうありませんでした。
バッファロー紙では

『演奏家の見た目だけで、どのような演奏をするかはわかり得ない。

ビュクナーはスカートとパンプスで保守的に見えたが

演奏は真逆だった!火花が飛び散る程の熱演!』

と絶賛。

NYでの25周年記念公演ではマーキン・コンサート・ホールの440席が完売、

聴衆は惜しみないスタンディング・オーベーションを贈ります。

両親がボルチモアから、兄がカンザスから駆けつけ、

皆「サラが幸せであることが、幸せ。」と話します。

以前は性転換に賛成でなかった母親はそんな自分を後悔していると話す。

「自分の子供より親は多くのことを知っていると思いがちですが、

そうではないんです。」

ビュクナーさん自身に後悔は全くない。

「周りは、私が性転換によって自分のアイデンティティまで失くしてしまうことを

恐れていたのだろうと、今は思います。

私の良いところ…

毒々しいくらいのジョークのセンスや派手な見た目は全く変わってないわ!

年齢より全然若く見えると思ってるし。

ディヴィッドに出来ることが、サラにできないはずがない。」


●●●


【参照】
NYタイムズ紙「Anything He Can Do, She Can Do」
http://www.nytimes.com/2009/11/15/fashion/15genb.html…

NYタイムズ紙 動画「Crossing the Concourse」
https://www.youtube.com/watch?v=U0BR-54xzkE
※サラさんの演奏も聴くことができます






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2 Comments

モエ  

サラさんの演奏が本当に素晴らしかったです。
モーツァルトに癒され、鬼気迫ると言っていいほどの迫力のリストに圧倒され、後半のガーシュウインは踊りたくなる演奏でした。

本当にピアだけなのか、本当に手は2本だけなのかと疑ってしまいました。

また是非ともサラディビスビュクナーさんの公演楽しみにしています。
この度はとても素敵な出会いを有難うございます。

2016/11/10 (Thu) 18:08 | EDIT | REPLY |   

スタッフひろた  

ありがとうございました!

モエ様、
ご来場ありがとうございました!ビュクナーさんの演奏、ほんとうに迫力満点でかっこよかったですね!ビュクナーさんご自身も以前宗次ホールでパウル・バドゥラ=スコダが演奏した際に聴きに来てくださっていたらしく、巨匠と同じ舞台で演奏することができて大変光栄でした、と大変喜んでくださいました。また来演して頂けると良いです、また12月以降もおすすめのピアノ公演たくさんありますので、ぜひチェックしてみてください。モエ様のご来場を、スタッフ一同またお待ちしております♪

2016/11/15 (Tue) 10:06 | REPLY |   

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