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宗次ホール・オフィシャル・ブログ

「クラシック音楽を通じて人と街をやさしくしたい!」クラシック音楽の宗次ホール(名古屋・栄)です♪

ヴァイオリンが好きです! ヴィオラも大好きです♪

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ヴィオラ

ヴァイオリンとヴィオラ、その両方を操る演奏家が最近増えてきました。
とはいえまだまだ絶対数は少なく、
しかもその両方で世界的なレベルで活躍する奏者は貴重な存在です。
といったところで・・・

間近に迫っています!!
10月2日(木)18;00開場 18:45開演
セルゲイ・マーロフ&岩崎 洵奈 デュオリサイタル

1002 マーロフ&岩崎


さて、そもそもヴァイオリンとヴィオラって
大きさがちょっと違うだけだから例えばヴァイオリニストがヴィオラを
弾くのって簡単なんじゃないの? と思われるかもしれません。


しかし、そう甘くみて痛い目を見た演奏家は数知れず。
ヴィオラは大きいけどもとても繊細な楽器。
奏者の癖がデフォルメされてしまうのだそう。
つまり「あなたのヴァイオリンの腕もたいしたことないのね」と
バレてしまうのがヴィオラという楽器の怖いところ。

それゆえヴァイオリンの指導法の一つとして、小手先で弾く
傾向のある生徒にヴィオラを弾かせてみると、そのやり方では楽器が
鳴らないことを理解させることが出来る、というものがあるのだそう。

ヴィオラを学ぶとカルテットやオーケストラでの内声を聴くことも
自然に覚え、ヴァイオリンを弾くときに以前よりも豊かな表現が
可能になると多くの演奏家が口を揃えて言っています。


これはマーロフさんのように一流の演奏家の場合でも同じ。
マーロフさんのヴァイオリンはヴィオラを弾いた上でヴァイオリンを
演奏していることが、明らかに好循環をもたらしていることがわかります。


今回の演奏会では、映画でも話題の「パガニーニ」を
テーマにした凝りに凝ったプログラムを携えて来演。
ヴィオラとヴァイオリンを両方弾きこなします。
音色の違いもぜひお楽しみください。♪

セルゲイ・マーロフさんは*******************
ヴァイオリンとヴィオラ 2つの楽器で世界トップレベルの腕を持ち
どちらの楽器でもコンクール優勝歴を持つ弦楽器界の寵児
2009年東京国際ヴィオラコンクール優勝。
2011年モーツァルト国際ヴァイオリンコンクール優勝。

さらに、最近はバッハの時代に使用されたと考えられながら長らく
実物がどのようなものか分からなかった楽器
「ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラという楽器
(ヴィオラを一回り大きくした肩から吊るしてギターのように構えて弾く)の
復元されたものを弾くことにも挑戦。
その様子はこちら「岩崎洵奈さんオフィシャルホームページ」
3種類の楽器を弾きこなす彼の姿を見る将来も近いかもしれません!?
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ヴァイオリンとヴィオラの音色の違いを楽しむ事と合わせて
今回は「怒涛のパガニーニ!プログラム」
この夏公開の映画「パガニーニ~愛と狂気のヴァイオリニスト~」を
ご覧になられましたか? 驚愕の技巧ゆえに“悪魔のヴァイオリニスト”と
呼ばれた伝説のヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニをモデルにした映画。
主役のパガニーニを演じるヴァイオリニスト、デイヴィッド・ギャレットさんの
艶めいた音色に魅了されて何度も通った方もいらっしゃるそう。
映画のデイヴィッド・ギャレットさんに対抗してか!?
名古屋のパガニーニは僕だ!といわんばかりにマーロフさんが特別に用意した
オリジナルプログラムは、まさに“パガニーニづくし”。


まず、「24のカプリース」からの抜粋を原曲どおり無伴奏ヴァイオリンで
お聴き頂いた後には、シューマンが編曲した同じ曲にピアノ伴奏を付けた珍しい版を。
さらに、パガニーニに影響を受けた作品としてリストの
「パガニーニの主題による大練習曲より」(ピアノソロ)
そして20世紀ロシアの作曲家シュニトケがパガニーニへのオマージュとして書いた
無伴奏ヴァイオリンのための作品、超絶技巧が連続する「ア・パガニーニ」を
というように、徹底して「パガニーニ」をテーマにした曲を
ショパン国際ピアノコンクールで活躍した地元の星 岩崎洵奈さん(ピアノ)と
弾きまくる、まさに怒涛のパガニーニプログラム。
「パガニーニの24のカプリース」による演奏対決“カプリース・バトル”も必見!


パガニーニ
ところでパガニーニとは一体どんな人物だったのか?
もはや伝説のような不世出のヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニは
まだモーツァルトやベートーヴェンが活躍していた1782年、10月27日に
イタリアのジェノヴァで産声を上げました。実はシューベルトやメンデルスゾーン
ショパン、シューマンよりも年上だと言うのは意外な感じもするかもしれません。
ここにあげた作曲家たちは皆パガニーニの演奏を実際に耳にして
一様に驚嘆し彼に少なからずの影響を受けています。

シューベルトは家財を売って彼のコンサートのチケットを買ったとか
リストはピアノのパガニーニを目指して鍛錬したとか
その逸話には枚挙に暇がありません。
そして彼らの多くは「パガニーニの主題による」様々な新たな作品を生み出しました。
パガニーニのヴァイオリン協奏曲のテーマを使ったリストの「ラ・カンパネラ」は
その最たるものと言えるでしょう。

パガニーニの容姿についての、背が高く痩せ型でクモのように長く
その上しなやかな指を持っていた、という数々の証言から、マルファン症候群
だったのではないかと疑われています。
(ピアノでは有名な話でラフマニノフが同じ病だったと言います。)
そうした身体的特徴も、「彼の超絶技巧は悪魔に魂を売り渡して手に入れた」
というまことしやかなうわさの信憑性を増し、カリスマ的な人気を博していました。
一方、「ドケチ」で有名だった彼は性格にも難があったのかもしれません。
結婚を申し込んだ女性に「タダで私のヴァイオリンを聴くつもりだな!」と
言って断ったとか、パリやイギリスでの演奏会で巨万の富を得たにも関わらず
一度も慈善事業に寄付しなかったとか、現代だったら週刊誌の紙面を
日々踊らすような様々な逸話が残っています。
さらにはその死についても様々な憶測と噂が飛び交いました。
少年の頃から病弱でしたが、梅毒、次いで結核と診断されアヘン投与や水銀療法を
行っていたパガニーニ。この水銀による中毒が死期を早めたといわれています。
死後その遺体は、「悪魔のヴァイオリニスト」のもの、ということによって
忌み嫌われた挙句各地で埋葬を拒否され、転々とした後、ようやく1926年に
ジェノヴァの墓地に安置されました。

このように様々な伝説をまとい波乱万丈の人生を送ったパガニーニ。
逸話の真偽の程はともかく、とかく彼のキャラクターにばかり注目が集まりがちですが、
それよりもまず、彼が音楽史上ひときわ輝く存在であることは忘れてはなりません。
彼の演奏や作品に影響を受けた作曲家は数知れず。
ピアノ曲ではリスト、ラフマニノフ、ブラームスなどが「パガニーニの主題による」
作品を書いていますし、ヴァイオリン曲では、シュニトケやミルシテインといった
作曲家の作品があります。

さてさて、「名古屋のパガニーニ」の演奏。間近に迫っております。
ぜひ、愉しみに足をお運び下さい。


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