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宗次ホール・オフィシャル・ブログ

「クラシック音楽を通じて人と街をやさしくしたい!」クラシック音楽の宗次ホール(名古屋・栄)です♪

日本の抒情を歌うコーラスユニット CoCoRoni

Categoryコンサートのご案内
皆様はすでに、コーラスユニットCoCoRoni(詳しくはこちら)をご存知でしょうか?

ココロニ集合写真

テレビ愛知と宗次ホールのサポートのもとに生まれたCoCoRoni。
結成1年を経て、昨年末には、第1弾CDもリリースされ(宗次ホールにて、常時販売中)
最近では宗次ホールを飛び出しての演奏活動も精力的に行っています。
なんと豊田市コンサートホールでの公演も決定しました!
あなたの街にCoCoRoniが日本のうたを届ける日も近いかもしれません。お楽しみに。

CoCoRoniKawakami
於:サクラヒルズ川上別荘


今回は、間近に迫る3月10日(火)開催コンサートでの合唱曲をご紹介いたします。
毎回目覚ましい成長を見せるCoCoRoniの歌声をぜひお聴きください。

第8回宗次ホール公演のテーマは「友のうた」
お客様からのリクエストによる「友だちを思い出す歌」を演奏いたします。
出会いと別れの季節…
懐かしい友のこと、学生時代の思い出がわき上がるような歌をお届けいたします。

あなたの心に日本の美しいうたを… ココロニです。 



■ 仰げば尊し
作詞・作曲:不詳※
歌い出し:「仰げば尊し わが師の恩 
         教えの庭にも はや幾年」


卒業式と言えば、この歌。最近の小中学校の卒業式では、ポップスを歌うことも多いようですが大正、昭和世代の定番はやっぱりこの歌では?それもそのはず。実はこの歌の誕生はとても古く明治17年に文部省から発行された『小学唱歌集
第3編』に収録されたのが最初なのです。不思議なのはこんなに有名な曲なのに、長らく作者不詳の謎の曲とされていたこと。スコットランド民謡?讃美歌?など様々な説がありましたが、なんと最近になって原曲が判明。2011年、一橋大学名誉教授の桜井雅人さんが「Song of the Close of School」という楽曲が原曲であろうと突き止めたのです。原曲の作詞者はT.H.ブロスナン、作曲者は「H.N.D」とのみ記載されています。当時の習慣として、未婚女性はイニシャルのみを記すことが多かったことから作曲者は女性だった、という説が有力です。誰もが知る名曲の原曲が長らく不明だったということも不思議ですが、それが120年以上も経ってからわかるとは…。桜井さんの研究成果はまさに「世紀の大発見!」ですね。



■ あざみの歌
作詞:横井 弘 作曲:八洲秀章
歌い出し:「山には山の 愁いあり
          海には海の 悲しみや」


日本が戦争に負け、復員した横井弘。四谷の生家は空襲で消失し、住むところもなかった横井は、家族が疎開していた長野県下諏訪で過ごすことになります。ある日、近くの八島高原に出かけた横井は、そこに咲き乱れるあざみの花の美しさに心打たれます。戦争により荒野のように殺伐とした心がほぐれて行き、雑草のように素朴でひたむきに、けなげに咲くあざみの花の姿に、自分の理想の女性像を重ねる…。こうして詩「あざみの歌」が生まれました。横井18歳の時でした。時を同じくして八洲秀章は「白百合の歌」というテーマで曲を練っていました。かつてふと行き交った美しく清純な女性に白百合のイメージを重ねて、メロディーを書き留め、そのメロディーに合う詞を探していた八洲は、横井の詩に出会った瞬間に「これだ!」と思い、すぐさま自分のメロディーに乗せて歌います。こうして白百合をあざみに置き換えて「あざみの歌」が誕生したのです。

≪お客様からのメッセージ「あざみの歌」≫
93歳になる母が昔々、「私の好きな歌は『あざみの歌』と『琵琶湖周航の歌』」と言っていたことを時々、思い出します。今は認知症になり、何もわからない状態です。母に変わってリクエストさせていただきます。 豊田市 ひろみさん




■ 早春賦
作詞:吉丸一昌 作曲:中田 章
歌い出し:「春は名のみの 風の寒さや
           谷の鶯 歌は思えど」


雪に閉ざされ、梅の蕾もまだ固い早春に、まだ来ぬ春の訪れを待ちわびる歌。今年のような凍える日の続く早春に、まさに口ずさみたくなる歌ではないでしょうか。歌われたのはどこでしょう? 作詞者 吉丸一昌は、一時期信州安曇野に居を構えていました。このことから、穂高の雪解け風景から着想を得たのでは、と言われています。ところでこの曲、どこか西洋のクラシック音楽の薫りがしませんか? 作曲者の中田章は「夏の思い出」「小さい秋みつけた」「雪の降る街を」などで有名な中田喜直の父。中田親子の作品にはモーツァルトやショパンなど西洋クラシック音楽の影響を受けた作品がよく見られるのですが、実はこの曲もその一つ。モーツァルトの晩年の作品「春への憧れ」をヒントにメロディーが書かれたと言われています。「春への憧れ」を聴いてみると、確かにリズムやメロディーがそっくり! 明治や大正生まれの作曲家たちはきっと、ヨーロッパへの憧憬が強かったのでしょう。それが実に美しい西洋風のメロディーになって現れた作品です。

≪お客様からのメッセージ「早春賦」≫
現役時代、会社まで自転車で通っていました。3月といっても風はまだ冷たく、手がかじかみそうになる日もありました。そんな時には自然と「早春賦」のメロディーが口を出たものです。 名古屋市緑区 愛子さん




■ 證城寺の狸囃子
作詞:野口雨情 作曲:中山晋平
歌い出し:「證 證 證城寺 証城寺の庭は
          ツ、ツ、月夜だ みんな出て来い来い来い」


「しょうじょうじ」は千葉県木更津市に実在するお寺「證誠寺」の伝説をモデル
にして作られた童謡。ある秋の夜更け、寺の住職が表のざわめきでふと目を覚まし、そっと庭を覗いてみると
たくさんの狸が行列を作って、おなかをどんどこ叩きながら歌い踊っている。最初は驚いた住職も、それがあまりに面白そうなので参加して、やがてボスの狸と住職との踊り合戦となる。毎晩繰り広げられエスカレートした合戦は、4日目の晩についに狸の腹の皮が破れて死んでしまうという事態に。哀れに思った住職は狸塚を作り弔ったという。歌が発表されると、和尚が狸と踊るなんてけしからん、取り消してくれ、と抗議したお寺の住職も、この歌が爆発的に流行ると、歌にあやかってお寺の通称も證誠寺から證城寺に変え、詩にある通り、庭に萩を植え、狸を飼うようになったそう。ちなみに木更津駅の発車メロディーにはこの歌が使われているそうですよ!

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■ 見上げてごらん夜の星を
作詞:永 六輔 作曲:いずみたく
歌い出し:「見上げてごらん 夜の星を
        小さな星の 小さな光が」


 「見上げてごらん夜の星を」というミュージカルが初演されたのは昭和37年のこと。働きながら定時制高校に通う5人の夜学生と、普通高校に学ぶ一人の美しい女子高校生が「なぜボクたちは夜に勉強するのか」「なぜ私は昼間なのか」「勉強とは何か」と悩みながら学んで行く姿を描いた作品。坂本九の再演により大ヒットし、最後に歌われるこの曲は彼の代名詞のような曲になりました。彼は昭和60年の日航ジャンボ機の墜落により43歳の若さで亡くなってしまいましたが、誰からも愛される愛嬌たっぷりのキャラクターとともに、人々の心に刻まれる名曲の中に生き続けています。


■ 出船
作詞:勝田香月 作曲:杉山長谷夫
歌い出し:「今宵出船か お名残惜しや
          暗い波間に 雪が散る」


雪が舞う冬の港に別れ行く人を偲ぶ… この一枚の水墨画のような詩に、ヴァイオリニストでもあった杉山長谷夫が自身のヴァイオリン協奏曲第2楽章のテーマを用いて作曲したのがこの曲。人の声にも似たヴァイオリンの悲しい音色がいっそう寂寥感を増します。昭和3年には「出船の歌」と共に、当時世界最高の芸術家を意味した、権威ある「赤盤」でレコードが販売されます。黒レーベルの大衆盤が1円50銭に対して、赤盤は2円50銭もする高価な品であったにもかかわらず、予約しなければ買えないほどの人気を誇ったそう。昭和初期… 戦争に向う不穏な空気が渦巻く… みな歌によりどころを求め、はかないセンチメンタルに浸る時間を必要としていたのかもしれません。



■ 北上夜曲
作詞:菊地 規 作曲:安藤睦夫
歌い出し:「匂い優しい 白百合の
          濡れているよな あの瞳」


なんてセンチメンタルな歌なのだろう! この曲を主題歌に純情メロドラマが競うように作られ、一大「北上川ブーム」が起こったのも納得。しかし、意外に知られていないのがこの曲が偶然の出会いから出来たこと。岩手師範学校の学生だった菊地規と八戸中学校の安藤睦夫はひょんな因縁から友達になります。安藤が「僕は作曲の勉強をしている」と言うと、菊地は「僕は詩を作っている」と話し、「じゃあ二人で曲を作ろう!」と意気投合。盛岡の白百合学園の女学生と盛岡第一高等学校の男子学生との、北上川の河原を舞台にした悲恋話の歌詞を書き、メロディーをつけます。センチメンタルなプラトニックラブを歌った曲は師範学校で大人気になり、卒業生が各地で広め…年月とともに作詞・作曲者は忘れられてしまいましたが、いつしか東京にも届き歌声喫茶で1・2位を争う人気曲になったのです。

(文/宗次ホール 日比美和子)

参考文献:長田暁二著「日本の愛唱歌」
ヤマハミュージックメディア, 2006年

《ココロニ 第8回「友のうた」プログラム》
仰げば尊し 惜別の歌 故郷 誰か故郷を想わざる 琵琶湖周航の歌 北上夜曲 出船
あざみの歌 故郷を離るる歌 早春賦 証城寺の狸囃子 見上げてごらん夜の星を 他

3月10日(火)開催
スイーツタイムコンサート自由席¥2,000
第1回目 11:30開演 11:00開場
第2回目 15:00開演 14:30開場 1日2公演

CoCoRoni8

あなたの心に日本の美しいうたを… ココロニです。 

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